えっ無意味?常識が問われる!リサイクルは間違いだった?

あなたは、リサイクルを心がけて生活していますか?

「当然です」と胸を張って答えるでしょうか?
「いえ、そんなに」と、あまり関心がないでしょうか?
リサイクルは政府、自治体、あらゆるメーカーも推奨しています。リサイクルすることは、問題なく良いことで、当たり前のことだと思っていませんか?

牛乳パックには、洗って開いて乾かして回収ボックスに入れる。ペットボトルも、古紙も回収してリサイクル。私もずっとこのように行動しています。

★リサイクルについての疑問

ふと、疑問に思ったことはありませんか?

  • 回収された物の行く先を。
  • リサイクルにかかる経費や税金のことを。
  • リサイクルって本当に意味があるのかということを。

そこで、対照的な2冊のリサイクルについての本を比較し、
リサイクルについてより深く考えて行きたいと思います。

★参考図書のご紹介

  • 比較本1《本当のリサイクルがわかる本》松田美夜子著 KKベストセラーズ
    2000年発行
    th_book1
  • 比較本2《偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する》武田邦彦著 幻冬舎
    2008年発行
    th_book2

※比較する2冊の本は8年のタイムラグがございます。
※同じ項目がなく、比較できない話もございます。
出典先:http://books.rakuten.co.jp/rb/1154526/
出典先:http://books.rakuten.co.jp/rb/5713552/

★用語解説

  • 《リサイクル(再生利用)》使用した資源を再利用すること。廃棄物として回収し、新たな素材にする。
  • 《リユース(再利用)》使用した製品をそのままの形、または一部をそのまま再利用すること。

★データで見るゴミ&資源の処理にかかるお金

本題に入る前に、身近な地域のゴミ処理にかかる費用を調べました。
こちらのグラフをご覧ください。
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これは、平成25年度の世田谷区のゴミや資源処理にかかった経費です。
出典先:http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/101/113/263/265/d00124174.html

総額、111億8,629万円。とてつもない大きな数字です。

ごみ処理の項目の「ごみ」とは、可燃、不燃、粗大ごみのことです。また、「資源」と言われているものは、瓶、缶、ペットボトル、プラスチックなどの容器類、廃油類です。

世田谷区民、一人当たりの経費は、なんと、年間総額12,900円になるとか!二人だと、四人家族だと、、、と考えるとものすごい金額がかかっています。

このように、大きなお金の流れを生む廃棄物処理。
なるべくこの数字を減らすためにも、是非ゴミ問題に関心を持っていきましょう。

《本当のリサイクルがわかる本》松田美夜子氏の主張

★日本のゴミ問題の歴史と法律までの基礎知識

江戸時代の日本はゴミを出さない生活をしていたらしく、ろうそくの芯まで再利用していた。そもそも、日本は資源が乏しい国です。必然的にあるものを大切につかう生活を強いられていました。
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出典先:http://d.hatena.ne.jp/jjtaro_maru/20120725/1343219716

鋳かけ(いかけ) という金属製品を修理する職業があり、金属が貴重な時代に壊れた物を修理して使うことが常識でした。瀬戸物が割れたときも専門の職人が修理し、下駄が壊れたら、下駄の歯を交換する職人がいました。様々な修理の専門家がいて、一つの物を大切に使っていました。

★いつからゴミ大国日本になった?

戦後、輸入することが多くなった日本。生活水準も上がり、ゴミも増えました。

大量消費社会になり、公害問題も発生。ゴミを埋め立てる土地もなくなり、ただ国や自治体が処理をすれば済むという問題ではなくなってきました。

★ゴミに対する法律について

政府は、1993年に黒いゴミ袋を禁止。なぜ禁止したのかと言うと、「黒い袋だと中身が見れないから」。危険な物でもなんでもかんでも捨てる人が出てくるので、それを防ぐためです。

焼却炉にも寿命があり、色々な物をごちゃまぜに捨てるとその寿命が短くなっていくと著者は言います。新しく焼却炉を建設する費用が必要になってきます。それは誰が負担するのかと言うと、そこに住んでいる人々の税金が使われるのです。

その問題を解決するにも、黒いゴミ袋は禁止になりました。また、この日より、瓶や缶を分別する意識も高まりました。

1997年には「容器包装リサイクル法」が本格施行されました。瓶、缶、ペットボトル、紙パックの分別収集が全国で始まりました。

2001年からは「家電リサイクル法」が本格施行されました。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4品目から行われています。経済産業省のホームページには、アニメやイラストを使い、分かりやすく「正しい処分方法」や「処分費用」が載せられています。

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出典先:経済産業省ホームページ:http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/fukyu_special/index.html

★著者は、ダイオキシンの影響を懸念しています

ダイオキシンという言葉を聞いたことがありますか?ここでは詳しくは書きませんが、プラスチック系物質が燃える時に出ると言われています。

そのダイオキシンは、環境破壊や人体に影響があると言われています。代表的な例を挙げると、肝臓障害、免疫系疾患、ホルモンかく乱、子宮内膜症等です。

主に出来る対策として著者が提案するのは

  • プラスチック製品をなるべく使わない
  • ラップやプラスチックのお皿は使わない
  • インスタントラーメンなど、プラスチック容器に入った物を買わない などです。

これらのことを気をつける事は、イコール、ゴミの減少にも繋がっていくと著者は述べています。

★リサイクルでのゴミ処理費用についての考え方

ゴミを捨てずにリサイクルすればいいじゃないと思う方もいると思います。しかし、リサイクルをしていれば安心という単純な話ではないのです。

まずは、代表的なリサイクル(再生利用)の種類を見てみましょう

《紙パック》
上質のパルプなので、回収すればトイレットペーパー以外にも沢山の製品の可能性があります。また、白い物を求めなければさらに再生紙を作るコストが安くなる。
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出典先:http://www.yokankyo.jp/cat06.html

《ペットボトル》
ペットボトルとポリエステル繊維は同じ原料です。
洋服の重さ÷1.5L容器の重さ=洋服の原料が何本のペットボトルで出来ているか?

具体的に言うと、紳士物のワイシャツを200グラムとした場合、約3.3本分のペットボトルが必要になるそうです。

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出典先:http://www.petbottle-rec.gr.jp

《発砲スチロール》
発泡スチロールには大きく分けて二種類あり、ひとつは魚箱や緩衝材。もうひとつはスーパーなどで食品を乗せる食器トレイです。これらは再びトレーなどになるか、オモチャなどのププラスチック容器になります。

ゴミを捨てる前にその製品のパッケージなどを見てみてください。
色々なマークが付いているのがわかります。企業側も分別しやすい努力をしているのです。
こちらは、自宅にあったマークを撮ってみました。探す間もなく、沢山見つかりました。

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リサイクル(再生利用)は良いことだと著者は述べています

リサイクル(再生利用)は問題はあるものの、ほとんどのリサイクルは良いことだと著者は述べています

★リサイクル(再生利用)の問題点

リサイクルをすることは、とても良いことである。このサイクルの円をループ状にすれば、新たな資源が要らず、ぐるぐると使っては再利用すればいいことになると、著者は述べています。

しかしその反面リサイクルする時には、焼却したり、粉砕したり、また加工したりでエネルギーがとてもかかることも同時に懸念しています。

★みんなで負担。ゴミ問題

国や自治体、企業、そして消費者。
現代社会でゴミを出すことは、みんなに責任と役割があると著者は述べています。

<国や自治体の役割>
法律の整備。ゴミの分別と回収、再利用の仕組み作り。国民一人一人の意識改革。

<企業側の責任>
製造販売する企業は、国の指定のリサイクル協会と契約し、その企業の出した分の処理を委託する。そういった処分費用がかかるので、製品を作るにあたり、企業側はなるべる処分しないような製品を作るようになります。

家電や自動車などの製品作りにおいても、「リサイクルしやすい製品設計」をしています。
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出典先:https://www.toyota.co.jp/jp/kids/eco/recycle.html

包装紙や容器にその物が何で出来ているのかプリントしてあるのもその一環です。こうすれば消費者は分別に迷わなくて済みます。
また、東京では消費者に価する企業側にもゴミを出す時に指定のシール(有料)を貼ることが義務付けられています。

<個人に課せられた義務>
出たゴミを分別して捨てる義務。

著者は環境先進国と言われているドイツを見習うことを勧めています

日本では沢山包装が美徳とされてきました。しかし、それらは開けたらゴミになります。

ドイツでは化粧箱を極力止め、バターも箱はありません。そういえば、スーパー等で外国製品のバターに外箱がないなぁと思ったものです。リサイクルの意識の高さからだったのですね。このように日本も、ゴミとなる過剰包装は間違った意識という認識を持ってば、だいぶ店頭に並ぶ製品も変わってくると思います。

ドイツなどの環境先進国は、ゴミ箱のある一定量を超えると高い税金がかかる仕組みになっているそうです。なので、なるべくゴミにならない製品を購入するようになります。

また、デポジットシステム(補償金預かり制度)というものがあります。日本ではビール瓶や牛乳瓶を回収するときに、お金が少し戻ってくる制度です。あらかじめ、商品にこの預かり金を乗っけておけば、販売するときは少し高いけど、販売店に返却すればお金が戻ってくるのです。こうすれば、ゴミとして出すのはもったいないので、ポイ捨ても減り、お金になるので、拾う人も出てくるでしょう。街が綺麗になり、一石二鳥とのことです。
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出典先:http://www.recycledesign.or.jp/rd/rd209_1.html

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以上が比較本1《本当のリサイクルがわかる本》松田美夜子氏の主張です。
次に、武田邦彦氏が書いた比較本2《偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する》を読んでみました。

なんと、同じリサイクル本なのに、言ってることが正反対!!

武田邦彦氏の常識外れとも取れる驚きの主張とは?

次ページに続く・・・

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